補欠選挙立候補にあたり

愛知県 神野哲州


 現在、愛知県第一宗務所管内では宗議会議員大竹明彦老師の遷化をうけ補欠選挙が行われています。私はこの選挙に立候補しています。掲げるものは「一仏両祖への帰還」と「社会性の育成」です。
 昨年の週刊「文春」十月六日号で「系列学校建設疑惑」なる記事掲載以来、社会ばかりか宗内でも批判の声が上がっています。それは宗門の教義ではなく体質を問う声です。とりわけ宗務行政はそれぞれの時代に最善の対応をとられたのですが、ここに至り疲労度が相応に高まっているとしか思えません。その根源を、「文春」では「二大派閥」と指摘しています。両大本山を仰ぐ宗門には避けられないことでも第三者から見れば、現況は異様に思われる、あり方が一般常識から離れているということではないでしょうか。
 私は普通の宗侶の感覚で判断したいと思います。それは「一仏両祖」であり対立の宗門を望むものではありません。指摘される閉鎖性は対社会に向けた活動とそれを取り組むことで改善が計れると考えます。
 対社会といえば、宗門は人権問題において対社会への意識的な宗侶改革は進んだと思います。が、次には対宗侶の人権意識改革が必要と思います。例えば、長い歴史の中で培われた本末、寺格、あるいは教師分限にしても、資格によって人格が決まるわけでもありません。すでに肉系相続が大半を占めています。従来の感覚を改め、宗侶個人の人格尊重もなければならないと思います。そうした感覚養成のためにも対社会への活動、取り組みが必要と考えています。

 合掌