仏事相談
回答者:中野天心(長野県・常輪寺)
質問(1) 弟のお骨のことなのですが、本来なら墓参りに行きたいのですが、私は体が不自由なのでかないません。
そこでお骨をこちらのお墓に分骨したいと思っているのですが、いかがでしょうか。
(愛知県・山口勝治)
回答 分骨について
弟さんのご逝去、心からお悔やみ申し上げます。
分骨について結論を先に申し上げますと、それはまことに結構なことと存じます。
ただし、迷信的なことはまったく気になさる必要はございませんが、故人のご遺志やご遺族の方々のご意向こそを、やはり第一にしなければなりません。つまり、故人が分骨を望まなかったとか、ご遺族があまり分骨を希望していない、ということのないことが必要条件になってまいります。
もし、ご遺族の方々があまり分骨を望まない場合には、お位牌分けという方法もございます。ご戒名等を記した同じお位牌を別に作り、お寺さんに点眼のご供養をお願いしてお祀りになれば、ご自宅にいて毎日ご供養することができます。一つの方法です。
先立つものにとって、自分亡き後、一人でも多くの人の心に残り、折々に思い出してもらい、ご供養してもらえることがわかったら、それはこの上ない喜びです。
質問(2) お位牌についておたずねします。
私の長女が姉夫婦の養女になっております。姉夫婦が亡くなり、現在、養女になった長女がお位牌を守っておりますが、知らないお位牌がいくつかあり、困っているようです。どのようにしたらよいですか。
(東京都・匿名希望)
回答 お位牌について
方法としては、まったく難しいことはありません。
ご縁のあるお寺さんに、それらのお位牌の撥遣、俗に言う「性根抜き」のお経を上げてもらい、お焚き上げをお願いすればよろしいと思います。
ただ、お姉さんご夫婦がご供養してこられたお位牌を、長女の方が知らないからといって、簡単に処分していいかどうかは問題だと思います。どういう意味で困っておられるのかがわかりませんが、仏教の本来の教えから申しますと、「自分だけが救われよう」とか「自分の縁のあるものさえすくわれればいい」という考え方より、「みんな一緒に救われて行こう」という考え方・生き方のほうが、非常に優れた生き方と申せます。ご供養も同様です。
お仏壇が狭くて、お位牌が置ききれないという物理的な理由があれば、始めに申し上げた方法がありますが、そうでなければ、共にお参りご供養をなさることが、より理想的な在り方ということになります。