四季の精進料理 

總持寺の精進料理料理

指導●大本山總持寺前典座 小金山 泰玄



 夏料理のいろいろ

・平椀(生麩、車麩煮もの)

【材料】強力粉、車麩、片栗粉、生姜
●生麩(グルテンの作り方)
@強力粉を餅つき機に水を入れ塩少々入れて15分位つく。固さは耳たぶ位。
A水に入れ、4〜50分ねかす。
B水の中でよく水洗いをしてグルテンをとる。約半分位になる。
C4〜5cmの団子状にして鍋で40〜50分ゆでる。(必ずふたをすること)
D醤油、砂糖、だし汁、酒少々、生姜を入れ、20〜30分煮る。
●車麩
@水に車麩を入れもどす。
Aもどった車麩を軽く水切りをして4〜6等分に切り、片栗粉を全体につける。
B油(170度位)で揚げる。
C砂糖、醤油、酒でたれを作り、Bの車麩をからめる。
D器に生麩を切り分け車麩と合わせ絹さやを添えて盛り付ける。

・膳皿(擬製かば焼きもどき、大和芋の海苔巻き、コーンの天麩羅)

【材料】豆腐、大和芋、焼海苔、コーン、片栗粉
●擬製かば焼もどき
@豆腐を軽く押し、水切りをする。
A@の豆腐に大和芋(豆腐の3分1位)と片栗粉少々を入れよく潰し混ぜ合わせる。
B海苔の上に1cm位の厚さにAの豆腐をのせ油で揚げる。
C醤油、砂糖、酒、だし汁でたれを作り、軽くからめ、さんしょう粉をかける。
●大和芋の海苔巻き
@大和芋をすり、海苔を半分にして乗せて、中心にゆかり(しその粉)を入れて巻く。
A油(160度位)で@の海苔巻きをハサミで切りながら入れ、20〜30秒で揚げる。
●コーンの天麩羅
@少し濃い目の天麩羅だれを作りコーンをよく混ぜる。
A大き目のスプーン等に@のコーンを入れ、形をきれいに油で揚げる。

・坪 胡麻豆腐

【材料】洗い胡麻、いり胡麻、くず粉
●胡麻豆腐
@胡麻―洗い胡麻2・いり胡麻1の割合でよくする。(ミキサーでもよし)
A胡麻1.5・くず粉1・水6の割合で混ぜ合わせうらごし等でこす。
BAを鍋に入れ、塩、酒少々を入れ、火にかけ焦げないように混ぜる。
C火が通り堅くなったら、さらに粘りが出るまで30分位混ぜ、型に入れ冷ます。
●味噌だれ
【材料】赤味噌1、砂糖0.8、酒少々
@だし汁を入れ火にかけてよく混ぜ合わせる。
A器に味噌だれを敷き、胡麻豆腐を入れわさびを乗せる。


・中皿 長いも素麺

【材料】長いも、オクラ
@長いもを長目(15〜20cm位)の幅に切り、さらに細目に切り、麺になるようにする。
A@の長いもを、だし汁(醤油、砂糖、酒、だし汁)を作り、1時間位ひたしておく。
Bオクラ(モロヘイヤ)等を細かく切っておく。
CAの長芋を器に盛り、Bのオクラを乗せ、だし汁を少しかける。



・小皿 法蓮草のおひたし

【材料】法蓮草、菊花、焼海苔
@法蓮草を3〜4cmに切り、ほぐした菊花といっしょにゆでる。
Aゆであがったら水にさらし、冷めたら水気を切っておく。
B醤油、だし汁、酒少々、砂糖少々で和え汁を作る。
CAと焼海苔を細かくちぎり、軽く、混ぜ合わせる。



・猪口 蓮根しんじょ

【材料】蓮根、高野豆腐、片栗粉
@蓮根の皮を剥き酢水につける(15分位)。
A@の蓮根をすり、高野豆腐も1〜2割すりおろし、片栗粉少々を入れ、混ぜ合わせる。
BAを3cm位の団子の形につくり、油(165度位)で浮き上がるまで揚げる。
C醤油、砂糖、酒少々、だし汁でつけ汁を作る。
D器にBを盛り、Cの汁をかけ、生姜をのせる。