謹んで皆さまのご多祥をお祈り申し上げます
曹洞宗大本山總持寺貫首 江川辰三禅師
平成二十五(二〇一三)年の新春を迎え、謹んで皆さまのご多祥をお祈り申し上げます。
おかげさまで、本山貫首として二回目の元朝をつつがなく迎えることができました。
旧年中いただいたお力添えに、衷心より感謝を申し上げます。
大本山總持寺では二年後に二祖峨山禅師六五〇回大遠忌を迎え、またその九年後の平成三十六年には、御開山太祖瑩山禅師七〇〇回大遠忌を迎えます。
本山では、この二つの大遠忌を別々のものと考えるのではなく、「御両尊の大遠忌」と拝受し、一本の流れによるところの「大報恩法会」としてお勤めいたします。
さて、年頭の言葉としてその「報恩」を選びました。
仏法僧三宝の恩、親・ご先祖の恩、社会・朋友の恩など、誰しも自らが今あるのは、そういった数え切れない多くの存在のおかげによってはじめて成り立っています。
この計り知れない幾多の恩に報いていくことが、われわれにとっての大切な生き方です。
自己本位の見方を離れ、他を尊重してその上で自らを顧みて行動することが、今後の社会に最も必要な行ないの一つですが、まさに報恩を尽くしていく生き方と軸を一にしております。
「真実報恩者」たるべき生き方とはいかなるものかということを、常に自ら参究しながら精進していきたいものであります。
皆さまにとって本年がすばらしい年であることを重ねて祈念申し上げ、改歳のご挨拶といたします。
ご祈祷中の禅師様
お正月に参拝者が焼香する(大祖堂)
大本山總持寺仏殿