葬儀費用の実感について  大きい文字で見る

松本勝廣 愛知県 七十歳

 父が七年前に九十二才にて他界しました。私家は代々曹洞宗(禅宗)でございます。寺院は、家の近郊に有ります。まず葬儀の当初より、お話申し上げますと、父は冠婚葬祭の互助会に入会致しておりました。互助会係員が参上致しまして、まずパンフレットを見せて、月々の掛金の許用範囲における、葬儀祭壇の模様写真と費用内訳の箇条書等を提示して、この内訳で掛金の枠内の状況である事を説明致します。それによって、家族が納得すれば、それにて、施行する、又納得出来なければ追加内容において、又カタログパンフレットを見て、両者説明打合せの上施行します。これは、自家や会場においても、それぞれの型体、見本を見せて納得の上施行しています。
 さて、寺院の場合、代々住職にはお世話になっている事は充分承知しております。最初住職より当方が相場をお聞きしました所、相場表を持参されました。それには、最低は二十数万円から遂次二十万上りで書いて有りました。私家の出せる範囲は、最低しか施行出来ませんので、最低を希望しました所、その最低は、すぐバツ印で消されて、今時この値段で、施行する所はないと言われ、止むなく、次の四十万円にて、お願いしました。これは、生前父は、自分で戒名を書いていましたので、戒名代は除去されました。そして、葬儀は、住職以下伴僧二名計三名で施行されました。そして、初七日及四十九日において寺院にて法要に際にても、金額提示はなく、私共も親族や身内共々の相談の上世間相場と言う事で、約十万円近く支払いました。
 この様に世間様においても統一された相場はなく、その家の格式や世間様を気にした余銭の支払が、大なり小なり今日も、続いています。葬儀の性質上誰れも文句をつける事なく、済んでいるのが現状かと存じます。又、お寺の言い分としては宗派の総本山よりの格式身分による上納金が、大変な負担となっている故、どうしても金額的に大となりやすいとの具体性のない返事です。各宗派それぞれどの様な方針で、公表されているか、今世相において、出版物は大変に冠婚葬祭の出版物が多く発表されていますが、その金銭的支払い付いては、平均的な物だけで、各宗派にほんとうに、あてはまるか、当事者になった場合には、考えてしまいます。香典やお経料の目安は書いて、いますが葬儀その物はなく、又互助会その物も、もうこんな物だろうの返事しか有りませんから、各宗派において、それぞれ統一された、具体的内容において個々の値段を提示公表される様希望します。出来れば、今日出版されている、仏教本や冠婚葬祭の便利帳に公表されますと大いに参考役立つ事と存じます。私供の実感より所感させていただきました。


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