僧侶は生きている人々に真理を  

四方義男 静岡県 

 お寺との付き合いや檀家制度のあり方について、日頃思っていることを三点ほど挙げます。
 私の家は仏教檀家としては、お墓や家格もごく平均で、周年のお付き合いも標準的なものであろうと思います。私は法華宗ですが、曹洞宗や日蓮宗などの住職とも友人、先輩後輩関係を持っております。お寺側の気持ちも分かりますし、檀家側としての率直な思いもあります。その両方からまとめてみました。
 (一)まず、檀家と寺のそれぞれの仕事(要望・義務)をもっと明確にすべきと思います。やりたいこと、やってほしいことを双方からもっと出すべきでしょう。葬式がなければ、年間の付き合いは盆暮れと春秋の彼岸程度となってしまいます。寺と檀家の接触頻度をもっと増やされることを希望します。お寺での会合も「檀家総代の会」的なものではなく、一般檀家も気楽に参加できる定時「座会」や法話会、あるいは旅行会。また、地域FM局からのアピールなどもいかがでしょう。お釈迦様誕生日のお茶会はどうでしょう。秋分の日などに、若い人(檀家)を対象に「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ」機会などいかがでしょう。これらはお寺側から切り出してほしいと思います。
 (二)次に、葬式等経費の明確化というか、家格に応じた(ある程度の)費用の目安を定格化することです。これは檀家によっても差があるでしょう。葬式費用が不明であると、お墓に入るのも不安になるものです。遺族に負担をかけたくないと、誰も思います。また地味葬への要望があれば、耳を傾けてほしいと思います。
 (三)最後に、日本の仏教界全体から、お寺と檀家の緊密化に努力していただきたいことです。日本に仏教が伝来してから、その関係はどれだけ進化したのでしょうか。檀家制度という、家単位の宗教を今後も保持できるのか不安です。私は、日本社会が家族パラダイムから変容しつつあるこの現状は、その最終力点として宗教の諸課題に到達すると思います。
 まず、若者層にアピールすべく、日本仏教界としてのホームページを立ち上げて下さい。もうすでにございましたら、「伝言板コーナー」等を充実させて下さい。お寺と檀家の率直な意見交換の場として、あるいは迷える若者含む仏教信者へ向けて辻説法を始めてほしいのです。


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